Garmin(ガーミン)製品を使用していると、『体重の入力を手動でやるのは面倒だなぁ』『体重計に乗るだけで自動で連携できないのか?』と思うことはないでしょうか?
そんな方にオススメしたいのが、Withings(ウィジングス)のスマートスケール(体重計)です。Garminのライフログ管理アプリである『Garmin Connect(ガーミンコネクト)』との連携に優れているのが特徴です。
私は以前の記事でも書いた通り、ロードバイクを趣味にしていることもあってGarmin製品を愛用しており、スマートウォッチもGarminの『Venu3S』を使用しています。
当然Garmin Connectを使ってライフログの管理をしているのですが、体重の登録を毎日手動でやるのが面倒で自動化できないかといろいろ調べた結果、このWithings(ウィジングス)のスマートスケールにたどり着きまして、今回2024年に発売したばかりの新機種『Body Smart(ボディ スマート)』を購入するに至りました。
毎日やることだから、できるだけ手間はかけたくないよね!
今回はこちらの『Body Smart』の購入レビューになります。購入するにあたり調べたこともありますので、そちらも合わせて記載していきます。なお、記載している情報は2024年11月時点のものになりますので、ご注意ください。
Withings(ウィジングス)とは
Witingsって初めて聞くけどどんなブランド?
Withings社はフランスに本社を置く2008年創業のメーカーで、スマートスケールやスマートウォッチを開発・販売しています。
日本での正規販売代理店はamazonのみとなっているようですが、ヨドバシカメラなど大型家電量販店でも販売されている場合があるようです。ただし、今回購入した最新モデルの『Body Smart』は発売まもないからか量販店で取り扱われてる様子がなく、amazon以外からの購入は難しそうでした。
実際に店舗に見に行けないのは残念ですね。日本でも購入者が増えていけば取り扱いも増えると思います。
Body Smartの価格
『Body Smart』の価格はamazonの日本正規代理店価格で15,950円(税込)でした。公式サイトでは14,995円という記載があったのですが、差額は代理店のマージンでしょうか。
メールアドレス登録をすることで、初回限定で10%オフのクーポンがもらえるということが公式サイトに書かれていたので試してみたのですが、ここでもらえるクーポンはamazonでの購入時には使用できませんでした。『withings.com』でのみ有効と書かれていたので公式サイトでの通販限定のようですが、日本からだと公式通販での購入はできなさそうです。
また、『Body Smart』については発売されて以降、amazonのセールなどでも値引きはされていないようなので、当面は定価で買うしかなさそうです。
参考となりますが、Withings社のスマートスケールは、
モデル名 | 価格 | 精度 | バッテリー | 画面 | 特徴 |
Body Segment | 59,995円 | 50g | USB充電・15か月 | カラー | |
Body Comp | 29,995円 | 50g | 電池・15か月 | カラー | |
Body Smart | 15,950円 | 50g | 電池・15か月 | カラー | |
Body | 8,668円 | 100g | 電池・15か月 | 白黒 | 体重のみ・体脂肪率は× |
というラインナップになっています。
最上位モデルは約6万円かぁ…
体の部位ごとの筋肉量とかも測れるみたいだけど…
また、『Body+(13,500円)』『Body Cardio(20,409円)』というモデルもありましたが、こちらはまだ購入はできるものの、いわゆる型落ちモデルとなっており、Body Smart、Body Compに置き換えされていく方向だと思われます。
私が今回購入したのは『Body Smart』ですが、一番安い『Body』は体脂肪率などの体組成が測れないためやめました。
Garmin Connectへの体重の自動連携がポイント
Garmin Connectへ体重を連携するには、私が調べた限りでは現時点で
- 『MyFitnessPal(マイフィットネスパル)』アプリをGarmin Connectと連携させる
- Gaimin製のスマートスケール『Index S2』を使用する
のどちらかしかないと思われます。
Withings社のスマートスケールを使用する場合、同社の提供するアプリ『Withings app(旧:Witings Health Mate)』に体重等のデータが飛ぶ⇒『MyFitnessPal』へ連携⇒『Garmin Connect』へ連携という流れになっています。
Withings appからGarmin Connectにデータ連携はできないの?
Garmin Connectが体重を持ってこれるパートナーアプリは『MyFitnessPal』くらいしかありません。しかし、『MyFittnessPal』はスマートスケールと直接つながるアプリではないので、別のアプリから『MyFittnessPal』へ体重を連携する必要があります。これが現時点では最大のネックですので、Garminにはスマートスケールのアプリとも連携できるようにしてもらいたいですね。
『MyFitnessPal(マイフィットネスパル)』は、2020年まではアメリカのスポーツウェア等で有名なUNDER ARMOUR(アンダーアーマー)が運営していたカロリー管理などを行うアプリで、当然体重も入力することができるようになっています。
2020年に売却されており、現在はFrancisco Partnersというアメリカの会社が運営してるようです。
カロリー管理アプリとしては日本では株式会社askenが運営する『あすけん』が有名ですが、カロリー管理アプリという観点でいえば日本人向けに設計されている『あすけん』のほうが使いやすいと個人的には思います。Garminデバイスを中心にしているとMyFittnessPal一択になってしまいますけどね。
私はカロリーについては面倒くさくて記録していないので『MyFitnessPal』については本当に体重を連携するためだけに使っているという格好です。
『Body Smart』との連携については後述しますが、とりあえず『MyFitnessPal』をインストールし、アカウント登録を済ませておきましょう。ID・パスワード入力はあとでWithingsアプリと連携する際に改めて必要になります。
有料版の案内がでてきますが、有料版の登録は必要ありません。
Garmin製スマートスケール Index S2との比較
先ほど体重連携する方法を2つあげたうちの2つ目の方法で記載したのが、『Garmin Index S2』というGarmin自体が出しているスマートスケールを使用するという方法です。こちらを使用した場合、Garmin Connectにダイレクトにデータが飛ぶので、MyFittnessPalを経由したりする必要がなく、もっともシンプルでスマートな方法のように思えます。
公式サイトでの販売価格は22,800円(税込)ですが、在庫切れとなっていて11月現在は購入ができない状態です。
22,800円はなかなか高いね…
amazonやその他家電量販店の通販等でも軒並み在庫切れとなっていて、再販時期も未定であることからそもそも入手自体がかなり困難という状況になっています。
『Index S2』はレビューを見ていると『精度がイマイチ』『200g単位でしか測れない』『体重をかけて起動しないことがある(または勝手に起動する)』『タッチスクリーンの反応が悪い』『画面が白黒かつ粗い』といった意見が散見され、価格が22,800円となかなか高価であることも考えるといつになるか分からない再販待ちしてまで購入する価値があまり感じられませんでした。
今後改善されてIndex S3が出るのかどうか、Garminがスマートスケールにどこまで意欲があるのかも分かりませんが、やはりダイレクトにデータを飛ばせるというのは魅力なので今後に期待はしたいところですね。
タニタ/OMRON(オムロン)との比較
タニタとかオムロンのスマートスケールじゃダメなの?
日本で体組成計に強いメーカといえば大体この2社かなと思いますし、今回Gaminとの連携を調べているときにもよく目にしたメーカです。
タニタには『Health Planet』、オムロンには『OMRON connect』という専用アプリが用意されており、そこに各社のスマートスケールからデータが連携されます。
Garmin Connectまで連携させるためには、『各社アプリ』⇒『S heath(Samsung)/ヘルスケア(Apple)』⇒『MyFittnessPal』⇒『Garmin Connect』というルートでの連携になるようで、Samsung・Appleアプリが1つ挟まるのでWithingsよりも工程が1つ多いです。
Whingsの場合は『Whings app』⇒『MyFittnessPal』⇒『Garmin Connect』です。
ちなみにAnkerのスマートスケールもタニタやオムロン同様に間に3つアプリが必要です。
あんまりアプリがたくさん必要なのは嫌だなぁ…
これはタニタもオムロンもMyFittnessPalとアプリ連携パートナーにはなっていないのが理由です。この2社は日本企業なので、外資系であるMyFittnessPalからすると同じ外資のWithingと比べてパートナー優先度が低いのだと思います。
Garminも外資なので、同様の理由で今後Garmin Connectとの直接連携が期待できるのもWithingsのほうじゃないかなと思います。
価格面では各アプリへのデータ連携に対応している機種では、タニタ・オムロンともに
- 体重のみのもので5,000円前後
- 体組成計であれば定価10,000円前後~
となっていて、割引されているものであれば体組成計でも7,000円くらいのものがありました。Withingより一回り安く、価格面では魅力的ですね。
私はアプリを3つも経由しないといけないのが嫌だったので今回この2社は選びませんでした。
Body Smartのサイズやデザイン
今回購入したのは『ブラック』になりますが、Body Smartは『ブラック/ホワイト』の2色展開となっていますのでお好みで。
箱はこんな感じです。
表面の光沢が強く天井を反射してしまってますが、デザインはかなり良いです。シンプルながら高級感のあるつくりでGarmin製品が好きな人であれば間違いなく気に入ると思います。
液晶もカラーでとても見やすいです。
大きさは325mm x 325mmの正方形となっていてそこそこデカいなという印象です。
実際に上にのった状態の写真です。足のサイズは約26cmです。絶縁テープを抜いても電源がつかない場合、裏面中央にあるボタンを3秒押すと電源が入るようです。
スケール自体の重さは約3kgでまあまあ重量がありますので、立てかけて毎日出し入れするよりは同じ場所に固定して置いておくのがベターだと思います。
裸足で乗る必要があるからお風呂場の近くに置くといいかもね!
Body Smartの初期設定
スマートスケール本体側はタッチスクリーンやボタン操作の機能はないようで、すべての初期設定はスマートフォンから『Withings app』を通して行います。一応、日本語と英語で書かれた紙の説明書が箱の中に入ってますが初期設定の説明等は一切書いておらず、すべてアプリでやってくださいという感じになっています。
Body Smartのスクリーンに表示されているQRコードか、スマートフォンのアプリストアから『Wthings app』をインストールしてください。
Withings
Withings無料posted withアプリーチ
アプリを開くとアカウントを作るように促されますので、メールアドレス等を使ってアカウント登録を進め、アプリのホーム画面まで進みます。
アカウント登録は画面の案内に沿って進めれば簡単だよ!
ホーム画面では、画面の右上のアイコンをタップして、新規デバイスの登録に進み、『Body Smart』を選んでください。あとは画面の案内をひたすら進めていければOKで、特に難しいところはありませんでした。
ただ、私だけかもしれませんが、Bluetoothを使ってスマホからBody Smartを探すところだけなぜか何度か見つけられずに失敗し、何度かやり直したところ見つけることができました。
デバイスを見つけるとその後はBody SmartとWi-fiの接続設定したりします。このあたりの設定作業もすべてスマホのWhingsアプリ上から行い、本体側では電源をつける以外の操作は一切行いません。
Body Smartの機能
上にのるだけで電源が起動して計測を開始してくれます。電源は電池になりますが、約15か月持つということで、ほとんど替える必要がないのは助かります。電池は付属していました。
勝手に電源が入るのは楽でいいね!
上にのってから起動して測り終わるまでの時間は20秒くらいといったところでしょうか。
デフォルトでは最初に体重が表示されたあと、体脂肪率や心拍、天気予報などが順番に表示され、最後は勝手に電源が切れます。この秒数がトータル20秒かかるのですが、天気予報や心拍など別にいらないという部分はWithingsアプリから『画面のカスタマイズ』を選んで削除することができ、これで時間を短縮することができます。
計測は裸足で行う必要があるのでお風呂上りがベターかなと思いましたが、お風呂上りは心拍数が高いので、心拍をしっかり測定・記録したいのであればお風呂に入る前のほうがいいかもしれません。
測定された結果はWi-fiを経由して即座にWithingsアプリに反映され、グラフなどで見ることができます。
アプリの画面はGarmin Connectみたいな感じだよ!
Garmin Connectへの連携まで
さて、ようやく本題という感じですが、Garmin Connectへ体重データを連携するところを解説していきます。必要なものは以下の通りです。
- Wi-fi環境
- アプリ:Withings app
- アプリ:MyFitnessPal
- アプリ:Garmin Connect
1.Wi-fiをつなぎBody SmartとWithing appを接続
まずは『Withings app』をお手持ちのスマホにインストールして、Wi-fi設定まで終わらせておきます。これで測った体重がすぐにWithingsアプリに入るようになります。
さっき初期設定で解説済みだよ!
2.Witings appとMyFittnessPalを連携
WithingsアプリとMyFittnessPalを連携させます。これでWithingsのスマートスケールで測った体重がMyFittnessPalへ連携されるようになります。
操作ですが、MyFittnessPal側から行います。
右下の『その他』をタップします。
『アプリおよびデバイス』をタップします。
パートナーアプリの一覧がでてくるので、Withingsのアプリを探して選択してください。
私が登録したときには一番下にありました。
その後、別の画面にてMyFittnessPal、Withingsのログイン認証などを行うことになるので、画面の指示にそって進めていってください。
接続済みのところにWithingsアプリが表示されていていれば完了です。私はGarmin Connectも表示されていますが、この時点ではGarmin Connectは表示されていなくてOKです。
3.MyFittnessPalとGarmin Connectを連携
Garmin Connectから操作を行い、MyFittnessPalを連携していきます。
Garmin Connectの右下の『詳細』を選び、『設定』をタップします。
『接続されているアプリ』を選びます。そうすると『使用可能なアプリ』のところにMyFittnessPalがあると思いますので、そちらを選択し、あとはアカウント情報の入力等を済ませたら完了です。
データ連携のタイミング・仕様について
連携の設定が完了してから1週間ほど使ってみて分かったことですが、体重の連携は1日1回、MyFittnessPalに最初に登録されたものが連携されその後はその日の間は更新されないようです。
Withingsアプリについては計測するたびに時系列でデータが作成されていきます。
また、連携のトリガーを引くのにいちいち各アプリを起動する必要はなさそうでした。
Body Smartで記録したら割とすぐにGarmin Connectにも勝手に連携されているという状態になっています。
バックグラウンドで勝手に連携してくれるのは楽だね!
まとめ
以上でWhings(ウィジングス)Body Smartの紹介を終わります。
初期設定も簡単で10分くらいで終わりましたし、連携もスムーズに行われていてストレスは全くありません。特にGarminユーザーには非常にオススメできるアイテムだなと思いました。
ちなみに今回はGarminへの連携ということをメインに話をしていましたが、Body Smart単体でも体重の目標を設定することでダイエットを補助するような機能など様々な機能がついており、日常から体重計として使う分にもかなり高性能で良いと思いました。
また、Garmin ConnectをStravaと接続することで、Zwiftへの体重の連携も可能になります。ロードバイク勢の方でZwiftレースなどをされる方は体重はFTPに関係する重要な指標ですので、連携しておくとより捗ると思います。
- Body SmartはWhings社のミドルグレード、Body+の後継種で、価格は約1万5千円!
- 日本での購入は現在amazonのみ!
- Garmin純正のIndex S2より性能は良く価格も安い!
- タニタ、オムロン、Ankerと比べると必要なアプリの数が少ない!
- 初期設定はWhingsアプリから簡単に行える!
- Garmin Connectへの連携は非常にスムーズ!
- フランスメーカーでデザインもカッコいい!
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